足場屋の日当はどれくらい?

2022/09/05

埼玉県川口市を拠点とし、仮設足場工事を専門に手がける甫架設(はじめかせつ)です。

一般的に、足場屋として働く場合はほとんどが日給制になっています。つまり、1日あたりの給料が決まっていて、その金額と出勤した日数を掛け合わせた分が1ヶ月の給料となるわけです。

時代の流れと共に、月給制を導入し始めている企業も多くありますが、現状はまだまだ日給制のシステムが多いです。

 

足場屋の給料制度はほとんどが日給制

冒頭でお伝えした様に、まだまだ日給制の多い足場屋ですが、なぜそうなってしまうのでしょうか。その背景をお伝えしていきます。

 

日給制の理由1. 天候

天気の悪い日は作業ができないので、「その分は給料に換算しない」という考え方です。

基本的に、足場職人は屋外で作業をすることがほとんどです。そのため、天気が悪天候や台風などになってしまうと作業を中止せざるを得ません。当然作業を中止すれば、工期は遅れてしまいますし、足場の解体や作業が延期になります。

日給制の方が会社にとっては都合の良いシステムということです。

 

日給制の理由2. 怪我

現場で怪我をしてしまった際に、「仕事を休んでいる間は給料を支払わない」という考え方です。

足場屋として働く以上、体力仕事なので元気な身体がないことには仕事になりません。運悪く病気などにかかってしまった場合も同じです。

そういった従業員などに対しても、会社側は対応しやすく、便利なシステムとなっています。

 

日給制の理由3. 業界の文化

もともと建設業界では、現場で働く職人たちを正社員として雇用する文化が浸透していませんでした。

職人の多くは、自分の都合が良いタイミングで好きな様に働きたいという傾向が強く、現代の様に正社員になりたがる人は決して多くありませんでした。

会社側にしても、仕事がある時にのみ人を雇えば良いので、非常に好都合でした。このような昔ながらの考えが、今もまだ一部では残っているのです。

 

日当の相場はどれくらい?

では、実際の日当相場はどのくらいになるのでしょうか?

甫架設の場合

  • ・未経験スタート:13,000
  • ・経験ありの方:15,000〜
  • ・職長クラス:18,000〜 

となっています。

道具の名前を覚えて、材料を運ぶ、仕事の用意をすることから足場屋のキャリアが始まります。次の昇給は、見習い期間を終え「フルハーネス特別教育」「足場特別教育(18歳以上)」を経たあとになります。

高所での作業ができるようになり、材料を用意・組み立て・解体もできるようになって1人前の足場職人となります。1人前になると日給は1万4,000〜5,000円、そのあと現場のリーダーである「職長」を補佐する「複職長」になると更に昇給し、日給は1万6,000円になります。

職長になれば、1日に1万8,000〜2万5,000円の金額を稼げるようになります。おおよそ、職人の平均年収は「450万円」程度、「500万円」超えが大きな壁となりますが、弊社では未経験の就職からおよそ7年ほど、20代のうちに年収500万を目指すことが可能です。

 

日当相場の変化

ここ数年で相場が少しあがりました。

その主な理由としては、

  • ・人材が集まらない
  • ・体力的にキツい
  • ・危険が伴う仕事 

などの理由が多いです。

特に最近の若い人たちは、キツい・汚い・危険という、いわゆる「3K」のイメージがある仕事を避けるといわれています。足場屋をはじめとした建設業も例外ではなく挙げられており、人手不足を解消するには、この様な印象が強く定着している現状を解消しなければなりません。

また給料の相場感として、関東は高めの傾向にありますが、大阪などの関西の方は非常に安い傾向もあります。このような地域での格差もよく確認しておきましょう。

 

日給制でも保険に入れるの?

働き手として気になるのは保険の加入や対応です。一部、甫架設の加入している埼玉土建組合を例に取ってお話を進めていきます。甫架設では、厚生年金・雇用保険・土建国保(個人負担のみ)の加入に対応しています。

土建国保とは?

70数年前、アジア全域を惨禍に陥れたアジア太平洋戦争が終わった時、日本の国土は焼け野原でした。この時、再建の中心になったのが私達の先輩の建設労働者です。しかし、当時の労働条件は「ケガと弁当は手前持ち」といわれる何の補償もない状況でしたから、病気やケガは職人の暮らしを直撃しました。

そこで「自分たちにも安心して医者にいける健康保険を」と全国で運動が進み、1953年に健康保険擬制適用という制度を手にする事ができました。

ところが1970年に政府が政令一本でこの制度を廃止したため、各県単位で国保組合を設立して自分達で運営に乗り出すことになりました。

埼玉土建国保もこの時(1970年8月1日)に設立され、それ以来、埼玉土建一般労働組合を母体組織として仲間の健康と暮らしを守るため運営されてきました。現在、埼玉土建国保は、国保組合では全国で5番目、市町村国保を含めると埼玉県では3番目に大きな国保です。

土建国保を運営する財源は、組合員の皆さんの保険料と国からの補助金の二つが中心で、特に保険料が国保組合の運営の大きな部分を支えています。

この財源にもとづいて、保険給付と保健事業をおこないますが、組合員の代表(議員)が集まる年2回の組合会で事業計画を決めています。次の組合会までの間は組合会で選ばれた理事(役員)が細部まで検討して運営をしています。

仕事中の怪我や通勤中の怪我

仕事中の怪我や病気には労災保険が適用されます。労災事故にあわれた場合は、労災保険で治療をしましょう。

一人親方専用の保険もある

一人親方なども、支部事務所を通じて加入できます。休業補償も支給されるため、必ず加入手続きをしましょう。

参照(埼玉土建国民保険組合:https://www.sai-doken-kokuho.jp/01profile/01shoukai.html

 

甫架設は日給月給制を導入しています

建築業も月給制に移行していく中で、甫架設も2022年4月から月給制にシフトする運びとなりました。すべての社員が月給制になります、有給などについても今まで以上にきちんと取り組んでいきたいと考えております。

保険の徹底や時間外労働の規制など、建設業でも「働き方改革」が年々厳しくなってきており、2022年には「公共事業」「ゼネコンの工事」はもとより、「大規模修繕」も土曜休みが徹底されるようになります。

これからの建設業は、働く日数にかかわらず固定給が支払われる月給制でなくては安心して働くことはできないでしょう。しかし、日給制から月給制へと給料体形の変更を会社の意向だけでは変えられないのが建設業界です。なぜなら職人の世界では、稼働した分がそのまま給料になる日給を好んで働いている職人も少なくないからです。

 

甫架設で働きませんか?

甫架設では明確な評価と給与体系であなたをサポートします。例えば、足場に関する資格は会社がすべて負担します。また、有給休暇や賞与も設けていますのでしっかり頑張った分だけ還元される仕組みを設けています。

関東圏内の大規模修繕工事など民間工事だけでなく、公共工事も多数手がけている甫架設の仕事は日々現場が安定的にあります。また、積極的に成長を促していく文化があり、職長などのリーダー職にもチャレンジしやすい環境です。

足場未経験の方はもちろん、将来は独立したいという熱い志を持つ方からのご応募をお待ちしております。独立に必要な資金を銀行から借りるための手続きや、材料を自身で所有するまで仕事を提供するといった面でサポートすることも可能です!

ぜひ、私たちにお気軽にご相談ください。

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