建設業に残業が多い理由とは?これからの建設業界の変化についても解説!

2024/03/04

この記事では、建設業の残業の現状について詳しく解説し、今後の業界の変化にも光を当てます。忙しい建設業界で働くあなた、またこれから建設業を目指しているあなたにとって、時間は貴重です。
だからこそ、この記事を通じて、残業を減らすヒントや業界の効率化に向けた最新の動向を掴み、より良い働き方を模索していきましょう。

建設業に残業が多い理由とは?

慢性的な人手不足

建設業界は人材の確保に苦労しており、特に若年層の参入が少なく、高齢化が進んでいます。

現場で活躍する高齢者が徐々に減少し、その分の業務量が残る人員にシフトされています。この結果、一人ひとりの負担が増え、結果的に残業時間が長くなる傾向にあります。

将来的には更なる人手不足が予測され、業務量の増加と共に残業の増加が避けられない状況です。

休日が少ない

建設業界では週休2日制の導入が他業界に比べ遅れている現状があります。

休日が少ないことで、平日の業務量が増加し、結果として残業時間が長くなる原因となっています。少ない休日が、長時間労働を生む大きな要因の一つとなっているのです。

工期を厳守しなくてはいけない

建設業界では、工事の納期厳守が信用の基盤となっています。

しかし、工期の遵守は天候や季節に大きく左右され、特に悪天候が続くとスケジュールに遅れが生じます。遅れを取り戻すためには、残業を増やすことが不可避です。また、年間を通じて工事の繁忙期があり、この時期には残業が増える傾向にあります。

36協定の上限規制が適用されない

建設業界では、特に建設事業においては、36協定の上限規制が適用されていない状況があります。

これにより、残業時間に法的な上限が設けられず、結果として長時間の残業が発生しやすくなっています。一般的には、36協定では残業時間に上限が設定されていますが、建設事業の場合はこの上限がなく、労働時間が長引くことが少なくありません。

2024年に制度変更!36協定の上限が適用されるようになることで建設業の働き方はどう変わる?

2024年の制度変更により、建設業界の働き方が変わっていくことが予想されます。具体的にどう変わるのか、解説していきます。

2024年4月から36協定の残業上限適用に

2024年4月から、建設業界における時間外労働には上限が設定されます。

これまで建設業界では時間外労働に上限が設けられていませんでしたが、働き方改革関連法の施行に伴い、この状況が変わることになります。労働基準法では、通常の労働時間を1日8時間、週40時間と定めており、これを超過する労働には時間外労働としての規制が適用されます。

この変更により、建設業界でも時間外労働に厳しい規制がかかり、違反すると罰則が科されるようになります。

残業は原則として月45時間以内に

新たに導入される時間外労働の規制では、残業時間の上限が原則として月45時間、年間360時間以内と定められています。

ただし、特定の事情がある場合、労働者と事業所が合意することで、特別条項が適用され、年720時間(月平均60時間)まで残業が可能となります。

この特別条項を利用する場合も、一定の制限が設けられており、災害復旧作業など特定の例外を除き、月100時間未満の制限があります。

2023年からは割増賃金の引上げも

2023年4月から労働基準法が改正され、中小企業での60時間を超える法定時間外労働の割増賃金率が25%から50%に引き上げられました。

これまで大企業では既にこの規定が適用されていましたが、中小企業では猶予されていたため、この変更は特に中小規模の建設業に大きな影響を与えます。

これにより、建設業界全体で、時間外労働が60時間を超える場合は、企業規模に関わらず50%の割増賃金が必要となり、残業の抑制につながることが期待されます。

建設業で進む働き方改革について

建設業で進む働き方改革について、解説していきます。

建設業は働き方改革の真っ最中

建設業界は現在、働き方改革の真っ只中にあります。

長時間労働の是正や労働環境の向上が、業界全体の重要な課題となっています。この改革は、労働者の生活の質の向上を目指すと同時に、業界の持続可能性と競争力を高めるために不可欠です。

具体的には、残業時間の削減や休日の確保、労働安全の向上などが進められており、これらの取り組みが、建設業界での働き方を根本から変えていくことが期待されています。

建設業の新「3K」

かつて「キツい・汚い・危険」と揶揄された建設業のイメージを覆すために、「新3K」という新しい概念が提唱されています。

この新3Kとは、「給与・休暇・希望」を指し、従業員の給与アップ、十分な休暇、そして従業員の希望に沿った職場環境の提供を意味しています。この取り組みにより、建設業界は、昔ながらの厳しい労働条件から脱却し、将来性があり、やりがいのある業界へと変貌を遂げつつあります。

企業ごとに様々な改革を進め、従業員が満足する職場を目指しています。

これからの建設業界はどう変化していくのか

これからの建設業界はどう変化していくのかについて、詳しく解説していきます。

残業の減少

建設業界では、長時間労働を減少させる取り組みが進行中です。

これまでの建設業は、急な工期変更やプロジェクトの遅れに対応するために、多くの残業が発生していました。しかし、労働者の健康と生活の質を守るため、及び人材確保の観点からも、残業時間を減らす方針が取られるようになっています。

これにより、建設業界での働き方は徐々に改善されており、労働者にとってより健全な環境が整備されつつあります。

休日・休暇の確保

建設業界はこれまで、工期の遅れや変更によって長時間労働や休日出勤が常態化していました。

特に下請け業者は厳しい条件のもとで働かされることが多かったのですが、最近はこのような状況に改善が見られます。現在では、休日出勤や残業が減少し、有給休暇の取得も促進されるなど、休日や休暇の確保が進んでいます。

これにより、従業員のワークライフバランスが改善され、働きやすい環境が整備されています。

給料制度の変更 月給制へ

建設業界では、以前は日払いや日給制が一般的であり、収入の不安定さが問題とされていました。

しかし最近では、この不安定な給料制度を見直し、月給制を導入する動きが増えています。月給制への移行により、従業員はより安定した収入を得ることができ、社会保険や雇用保険などの福利厚生も整備されるようになっています。

これにより、建設業での働き方が一般的な会社勤めに近づき、より安定した生活を送ることが可能になっています。

建設業のイメージ改革

建設業界は、過去の「3K」というネガティブなイメージを払拭するため、積極的なイメージ改革に取り組んでいます。

国土交通省の施策や各建設会社の取り組みにより、徐々に業界のイメージが変わりつつあります。例えば、子ども向けのワークショップを開催したり、地域情報誌を作成したりするなど、積極的なアプローチが行われています。

これにより、建設業界への関心が高まり、将来的には業界が活性化する可能性があります。

甫架設はこれまでの建設業のイメージを一新するためクリーンな会社作りを行っています!

甫架設はクリーンな会社作りを行っています。その取り組みをご紹介します。

完全月給制を採用

甫架設は、従業員の安定した生活を支えるために完全月給制を採用しています。

建設業界では日給制が一般的でしたが、それにより悪天候や怪我などで働けない日が生じた際に給料の不安定さが問題となっていました。甫架設では、こうした不安を解消し、従業員が家族を安心して養うための安定した収入を提供しています。

この制度により、従業員は長期的なキャリアを見据えて働き続けることが可能となります。

残業を作り出さない工夫

甫架設では、資材の管理や積み込みを専任スタッフが担当し、日々の作業効率を高めています。

足場工事では現場からの帰還後や翌日の準備作業が残業の原因になりがちです。しかし、甫架設では専任者や早く帰ってきたチームがこれらの作業を分担することで、残業を最小限に抑える工夫をしています。

このような取り組みにより、効率的な仕事の流れと従業員のワークライフバランスの両立を目指しています。

丁寧な技術指導

甫架設では、特に未経験者に対する技術指導に力を入れています。

「見て覚えろ」というスタンスを取らず、経験豊富な先輩職人が基本的な建築用語や現場マナー、重要な技術を丁寧に指導しています。これにより、新入社員は気後れせずに現場デビューでき、安全かつ効率的に業務を行うことが可能となります。

甫架設は、従業員が安全に作業できる環境を重視しています。

明確なキャリアステップ

甫架設では、従業員一人ひとりに明確なキャリアステップが用意されています。

未経験から入社した場合でも、職人見習いとしてスタートし、徐々に作業の流れや内容を学びながらスキルアップを図ります。その後は職人、職長、さらには現場管理者へとステップアップが可能です。個々の適性や希望を考慮し、それぞれが活躍できる舞台を提供しています。

このように、甫架設は従業員の成長とキャリア形成を積極的に支援しています。

未経験ももちろんOK!甫架設で一緒に建設業の未来を切り開きませんか?

今回の記事では、建設業に残業が多い理由と、これからの建設業界の変化について解説してきました。

残業が多くブラックであるというイメージの強い建設業。しかし働き方改革が進んできており、今や「給与・休暇・希望」という新3Kを実現している会社も多くあります。

甫架設では、共に日本の未来を築く仲間を募集しています。

当社は国の基盤となる建設業の重要な役割を担っており、未経験の方でも安心して働ける環境を整えています。甫架設では、従業員一人ひとりのキャリア形成を大切にしており、安定した職場で共に成長していくことができます。

あなたも私たちと一緒に、建設業界の新しい未来を切り開く一員になりませんか?私たちのチームは、あなたの参加を心よりお待ちしています。

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