鳶職の平均年収はどれくらい? 年収1000万円は目指せる?
埼玉県川口市を拠点とし、仮設足場の専門工事を手がける甫架設(はじめかせつ)です。くさび式足場の材料を自社保有し、枠組足場、特殊足場などにも積極的に対応しています。
今回は私たちの現場にも欠かせない存在である鳶職について紹介します。鳶職とは建設現場において高所作業を専門に行う職人です。実は一口に鳶職といっても色々な種類があることをご存知でしたか?また、実は鳶職は特別な資格や経験なしで始めることができます。そんなところから鳶職が気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、重要なのは実際どれくらい稼げるの?というところかと思います。この記事ではそんな鳶職の年収に焦点を当て、鳶職の年収や収入をアップさせていく方法について紹介していきます。
鳶職の平均年収はどれくらい?年収1000万は目指せる?
厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査によると、男性鳶工の平均年収は393万9,300円です。細かくは、平均月の給与額308,100円、年間賞与やその他特別給与が242,100円です。
ボーナスがあることはあまりなく、働いた日数×日給が月給となる場合が多いようです。経験年数や技術によって年収も変化します。
では、年齢別にはどのくらいの平均年収なのでしょうか。
19歳以下:2,507,800円
20代:3,466,850円
30代:4,020,850円
40代:4,396,000円
50代:4,392,850円
60代:3,790,250円
70歳以上:2,508,500円
年収はだんだんと上昇し、45歳から49歳の間にピークを迎えます。この年齢に役職に就くことも多いためでしょう。また、その後は年齢が高くなるとともに、第一線から退く人も多いので年収が下がっています。
これらはあくまで平均値ですので、独立してもっと年収が増えることもあります。多くの職人を抱える親方になると年収1000万を超えることもあります。
鳶職の仕事内容
鳶職とは建設現場において高い位置で働く人のことを言います。新築工事や改装工事には必須の存在で、高いところを華麗に動き回ることから「現場の華」とも呼ばれています。
高い場所での作業がほとんどですので、常に危険と隣り合わせの仕事です。そのため、高い技術や体力はもちろんのこと、集中力や経験も必要となってきます。
また鳶職と言っても、いくつかの種類があります。主に、足場を組み立てたり解体したりする「足場鳶」、大規模な建設現場で働く「鉄骨鳶」、重量のあるものを建物内に設置する「重量鳶」、高速道路やダム建設などを請け負う「橋梁鳶」、他の職人を統括する「職長」の6種類です。職種によって必要な技術や経験が異なり、年収も変化します。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
足場屋とは? 足場職人と鳶職の違い、足場職人を目指す理由は?
鳶職で収入アップするためには
資格の取得
実際、鳶職になるのに必要な資格はありません。
ただし年収を上げたり、キャリアアップを目指したりするのに、資格を取るのもおすすめです。
・玉掛け技能講習
これは吊り上げ荷重が1t以上のクレーンを操作するときに必要な資格です。この資格を所持していると、クレーンを操作して吊り荷にワイヤーロープをかける「玉掛け」や、それをはずす「玉外し」の作業を行えます。ご紹介したどの鳶職でも役立つ資格なのでとてもおすすめです。
・建築物等の鉄骨組建て等作業主任者
この資格は厚生労働省の国家資格です。5メートル以上の鉄骨製の建造物の組立てや解体では、この資格を有している人を配置する必要があります。
受講するには建築・土木関係の学校に行っていた人は2年、行っていない人は3年の実務経験が必要です。鳶職として働くのには取っておいて損することは無いでしょう。
・足場の組立て等作業主任者
この資格も厚生労働省認定の国家資格です。ゴンドラの釣り足場を除く釣り足場、張り出し足場、高さが5メートル以上ある足場の組立て・解体作業の際には、この資格保有者を配置しなければいけません。そのため鳶職としてこの資格を持っていると、鳶職として働くのにとても役立つでしょう。こちらも、建築・土木系の学校で勉強した人は2年、そうでない人は3年以上の実務経験で受講資格を得ることができます。
・とび技能士
1~3級まであり、厚生労働省が認定している技能検定です。鳶職の仕事全般のスキルを証明してくれる資格で、独立するのにも役立ちます。合格するには学科試験と実地作業試験があり、3級であれば誰でも受けることができますよ。
独立
ある程度経験を積み、独立して親方になる人も多くいます。特に独立すると年収が増えるので、会社を立ち上げて年収数千万を目指すこともできます。
独立のメリットとして若いころから稼げるという点があります。鳶職として5年から10年程度の経験を積めば独立することができます。18歳から仕事を始めた場合、早くて23歳には独立できるという計算になります。また、建物を組み立てたり解体したりする需要が無くなることはありません。安心して働くことができます。また、学歴がない人でも鳶職として就職しそこで経験を積めば独立を目指すことも可能です。
デメリットとしては、体力勝負の仕事なので体を壊すと働けないことや、技術が必要なこと、一人親方と言ってもある程度は他の職人とのコミュニケーション能力が必要なことなどがあります。
どうやったら鳶職になれる?
鳶職になるには資格も学歴も必要ありません。つまり建設会社に就職できれば誰でも鳶職を始めることができます。まずは見習いからのスタートですが、現場で経験を重ね、技術を身につけていくことで一人前に近づくことができます。体力はもちろん、高いところでの作業のための集中力も必要です。また、資格を取ると、よりスムーズなキャリアアップにつながるでしょう。
ただし、18歳未満は高所作業が禁止されているので、まずは運搬や清掃などから始まります。
独立を目指した鳶職なら甫架設へ
鳶職になり最終的に独立する人は少なくありません。収入アップのためには独立することは有力な選択肢のひとつです。ステップアップしていくには、経験を積む、資格を取る、独立するという流れが大切です。まずは建設会社に就職して経験を積み、技術を磨きましょう。
甫架設では鳶職や足場職人の募集をしています。充実した教育制度があり、キャリアパスの形成の手助けをしていますので、資格取得だけでなく独立までしっかりとサポートします。
興味のある方は一度ご相談ください。(LINE:https://line.me/ti/p/zcmbz1JXVr)